室屋 安孝 ムロヤ ヤスタカ
Yasutaka Muroya
文学部 国際教養学科
教授
専門分野
哲学・思想、古典インド学
研究テーマ
思想文化史、仏教論理学
研究キーワード
サンスクリット語／チベット語／認識論／インド大乗仏教／ディグナーガ／玄奘
研究の概要
インドに起源をもつ哲学思想を研究しています。「サンスクリット語」というインドの古典語で書かれたものや、「チベット語」や「漢語」に翻訳された原典をあつかっています。最近は、認識論や論理学に新風をもたらしたディグナーガ（480〜540年）やダルマキールティ（550〜660年）を専門的に研究しています。1000年以上前に書かれた原典を読み、現代語に移しかえるという営みには、難しいところもたくさんありますが、古典を再発見するという醍醐味があります。同じ原典を研究する人々はインドや欧米にもいらっしゃり、学術交流がさかんです。そのような国際的なコミュニケーションは研究に刺激と活力をもたらし、研究のさらなる発展につながっています。論文や著作をつうじて、現代の皆様にとって、古典の豊かな世界に触れていただく機会になればと願っております。
著書・論文等
「玄奘訳『因明正理門論本』の二つの本文系統について」『日本古写経研究所研究紀要』第5号、2020年、45-84頁（論文）
Aniruddha’s reference to “Mañjarīkāra” fragments and their relation to Vācaspati Miśra and Bhaṭṭa Vāgīśvara, in: Ernst Prets (ed.), Transmission and Tradition: Quotations, Paraphrases and Allusions in Texts on Indian Philosophy, Vienna: Austrian Academy of Sciences Press, 2022, pp. 81–120.（共著）
【共著】Jayanta as referred to by Udayana and Gaṅgeśa, in: Isabelle Ratié, Eli Franco (eds.), Around Abhinavagupta: Aspects of the Intellectual History of Kashmir from the 9th to the 11th Centuries, New Delhi: Dev, 2022, pp. 299–340 (Indian Reprint).（共著）
主な担当授業
現代世界の史的背景／世界の民族と宗教／地域基礎研究C(ヨーロッパ・アメリカ)／OCPI事前学習（ドイツ・フライブルク大学）
