松木 宏史 マツキ ヒロシ
Matsuki Hiroshi
健康福祉学部 社会福祉学科
教授
専門分野
社会福祉学
研究テーマ
貧困問題とその対策/草の根からの地域福祉
研究キーワード
貧困/不平等/生存権/生活保護制度/保護施設/生活問題/住民自治/公的責任
研究の概要
これまで「貧困問題対策」と「地域福祉政策」との二本立てで研究を進めてきました.「貧困問題対策」については救護施設をはじめとする保護施設の研究・フィールドワークを続けています.保護施設はともすれば「歴史的役割を終えた」と考えられがちですが,「居住」と「支援」を一体的に提供できる保護施設の必要性はまだ十分にあると考えています.
一方で保護施設の「最低基準」は多様な利用者の受け入れに対して十分とは言えず,他法施設と比較しても劣悪と言わざるを得ない現状です.保護施設の現状はある意味で,日本における「健康で文化的な最低限度の生活」水準の抱える課題を明確に表しているといえます.
「地域福祉」に関しては大阪府下や滋賀県下をフィールドに,住民の要求・要望に沿った地域福祉計画策定について地域住民の皆さんや行政職員の方々と考えてきました.地域福祉計画策定においては,特に草の根の「地域福祉活動」が担い手不足にあえぐなか行政が活動を後押しするために,よく言われる「条件整備」に加えて「専門職の確保」「財源の確保」が必須と考えています.
このように「貧困問題対策」と「地域福祉政策」の両面から生活問題・貧困問題をとらえることで,日本社会に根強い「自己責任論」を問い直したいと考えています.
著書・論文等
加美嘉史・松木宏史監修(2019)『救護施設からの風』クリエイツかもがわ
松木宏史(2023)「救護施設から見た福祉現場での『働き方』」大原社会問題研究所雑誌第775号
主な担当授業
貧困に対する支援/権利擁護を支える法制度/福祉サービスの組織と経営/ソーシャルワーク演習/ソーシャルワーク実習
