池田 彩音 イケダ アヤネ
Ayane Ikeda
文学部 日本語日本文学科
講師
専門分野
日本古典文学
研究テーマ
平安時代後期物語『夜の寝覚』の物語展開の方法に関する研究
研究キーワード
平安時代/物語/和歌/夜の寝覚/源氏物語
研究の概要
平安時代の物語を専門としています。特に、平安時代後期に作られた『夜の寝覚』という作品を中心に研究しています。平安時代には多くの物語が作られています。その中でも『夜の寝覚』は、一貫して一人の女性を中心に据えて物語を展開させるという特徴があります。
当時、男性と比べて行動範囲も交流関係も制限されていた女性を中心に物語を展開させるには、これまでの物語にはないような工夫が必要だったのではないか。こうした関心から、物語のどのような言葉が、物語の展開を必然的に導いているのか、様々な用例を検討することを通して追究しています。
古典文学は、知れば知るほどいろいろなことがつながってくることが魅力だと考えています。あの作品のこの言葉がこの作品でも使われているとか、あの人とこの人は遠い親戚であるとか、興味は尽きません。それを知ったからといってすぐに何かがわかるわけではないのですが、その奥にある意味を何か一つでも明らかにできれば、と思いながら研究に取り組んでいます。
著書・論文等
池田彩音「『夜の寝覚』における登場人物の意志と主題の関係―「あながちなり」を手掛かりとして―」(中西健治先生喜寿記念論集編集委員会編『日本古典文学の言葉と思想』武蔵野書院、2024年5月)
池田彩音「『夜の寝覚』における『源氏物語』桐壺巻と長恨歌の影響―「帝闖入事件」の二度目の贈答を端緒として― 」(『論究日本文學』114、2021年5月)
主な担当授業
基礎演習/日本語日本文学演習Ⅰ・Ⅱ/卒業論文/日本文学史Ⅰ・Ⅱ/古典文学講読/教職実践演習(中・高)
シラバス
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