渡辺 晴子 ワタナベ ハルコ

Haruko Watanabe

社会福祉学科

教授

専門分野

社会福祉学・地域福祉

研究テーマ

1.増進型地域福祉の理論と方法  2.コミュニティワークの方法・技術  3.地域を基盤としたソーシャルワーク実習プログラム

研究キーワード

増進型地域福祉/コミュニティワーク/社会福祉協議会/住民主体/ナラティヴ/ソーシャルサポートネットワーク/タスク中心アプローチ/社会福祉教育/地域総合型実習

研究の概要

私の研究の出発点は、「『よく生きる』とは何か」という問いにあります。大学時代に哲学・社会学と出会い、大学院進学後から現在に至るまで社会福祉学を通して、この問いに向き合い続けています。
主な研究テーマは、一言でいえば、身近な地域における生活者による生活者のための社会福祉(すなわち、地域福祉)のあり方とその推進方法といえます。これまでに、中国・四国地方の中山間地域や島嶼地域における地域福祉活動・実践を対象として、参与観察やインタビュー調査を実施し、地域社会のあり方と日々の生活のなかで家族や地域住民が行うケアやサポートのあり方を明らかにするとともに、地域福祉の推進方法として社会福祉協議会によるコミュニティワークの方法・技術について検討してきました。
また、近年では、研究者と実践者の共同研究により、幸福を志向する「増進型地域福祉」の理論と方法に関する研究を進めています。増進型地域福祉とは、「一人ひとりの幸せと地域の幸せをともに生み出す福祉」を意味します。目の前にある生活問題の解決だけでなく、よりよい生活、理想、幸福の実現を目指す積極的な福祉です。その担い手は、生活問題を抱える当事者、家族やボランティアなどの支援者、地域住民、専門職をはじめ、学校、企業、行政など多様な主体を想定しています。そして、これらの多様な主体が対話を通じて、ともに創り出すプロセスを大切にしていきます。これまでの研究成果として、『増進型地域福祉への展開-幸福を生みだす福祉をつくる-』(同時代社)を出版しました。ぜひお手にとってみてください。
最後に、私の専門分野である地域福祉の魅力について紹介します。地域福祉の魅力とは、社会福祉の創造性をより重視している点にあります。地域福祉は、専門職による援助だけでなく、むしろ地域社会に生きる私たち生活者(援助を必要とする人も今は必要としない人も)が参加し、話し合い、創り出す活動に注目します。専門職による社会福祉を超えて、生活者による社会福祉を大切にしながら、新たな社会福祉の理論と実践を創り出すことを目指しています。

著書・論文等

主な担当授業

社会福祉の原理と政策/地域福祉と包括的支援体制/ソーシャルワーク実習

シラバス

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