鈴木 宏節 スズキ コウセツ
Kosetsu Suzuki
文学部 史学科
准教授
専門分野
東洋史
研究テーマ
北アジア・中央ユーラシアの遊牧民
研究キーワード
アジア/モンゴル/トルコ/テュルク/中国/遊牧民/突厥/突厥文字/突厥碑文/古代トルコ語
研究の概要
北アジア・中央ユーラシアの草原遊牧民は、古来からアジア各地を結ぶヒト・モノ・カネ・情報のネットワーク“シルクロード”を稼働させてきた原動力の一つであり、アジア(東洋)のみならずヨーロッパ(西洋)の歴史にも影響を与えてきました。私が扱う文献史料には、8世紀前半に現在のモンゴル高原に誕生した突厥文字・テュルク(古代トルコ)語の史料である“突厥碑文”があります。中央ユーラシアの遊牧民がみずから残した記念碑であり、これを解読することは、定住農耕民たる漢民族が遺してきた質量ともに圧倒的な漢文史料から復元される歴史を、異なる視点から批判することにつながります。
こうした複数の文字・言語で記された文献史料を読解するほか、現地の地理、自然環境そのものや、現存する遺跡、そこから出土した遺物、出土した史資料も分析しています。フィールド調査地はおもに現在のモンゴル国ですが、ときには中国の内蒙古自治区や新疆ウイグル自治区をはじめ華北各地にもおよびます。また、台湾やフィンランド、ロシアの学術機関を訪問し、遺された史資料の網羅につとめています。
著書・論文等
鈴木宏節「トルコ系遊牧民の台頭」荒川正晴(責任編集)『岩波講座 世界歴史 6 中華世界の再編とユーラシア東部 四〜八世紀』岩波書店、2022年、115-145頁
小松久男(編)『テュルクを知るための61章』(エリア・スタディーズ 148)明石書店、2016年、第7章・第30章・第32-33章
鈴木宏節「ゴビの防人──モンゴル発見の唐代漢文銘文初探──」『史滴』37、2015年、59-80頁
主な担当授業
東洋古代中世史/東洋史特殊講義/史学演習/入門演習/漢文講読入門/教職実践演習
シラバス
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