坂下 直子 サカシタ ナオコ

Naoko Sakashita

文学部 教育学科

特任教授

専門分野

図書館情報学、教育方法学

研究テーマ

図書館と教育の関係性を探る

研究キーワード

知的好奇心/探究/生涯学習/社会教育/学校教育/教育方法/図書館/広義の読書/情報

研究の概要

 みなさんは、「図書館」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?
「本を読むところ」「静かな場所」「読み聞かせ」などでしょうか。それは図書館のほんの一部の横顔に過ぎません。
 有川浩さんの『図書館戦争』で、すっかり有名になった「図書館の自由に関する宣言」ですが、村上春樹さんもいくつかの小説で図書館を描いています。他にも、『都会のトム&ソーヤ(9)≪前夜祭(EVE) 内人side>』、『箱庭図書館』、『図書室の海』『麦の海に沈む果実』、『ラヴレター』、『第三閲覧室』、『ツクツク図書館』、『ターン―Turn』、『秘密の花園』(三浦しをん氏のほう!)、『れんげ野原のまんなかで』、『図書館の神様』、『さびしい時間(とき)のとなり―けやき図書館物語』、『図書館の水脈』、『少年の憂うつ 少女の微熱』、『ぼくは落ち着きがない』、『法月綸太郎の冒険』、『ビューティフルライフ』、『たったひとつの冴えたやりかた』、『青い図書カード』、『七夜物語』etc.
 なぜ図書館は、様々な小説の舞台になっているのでしょうか。それは、人々の心を惹きつける何かがあるからではないでしょうか。そんな図書館が私の研究対象です。
 また他方で、教育学のうちでも教育方法を考える教育方法学という比較的新しい学問の世界にも身を置いています。恩師の「教育方法学は未来を創る学問である」との言葉を、いつも心に留めています。
 具体的には、学校教育(教育方法)と図書館の関係性に着目して、学校図書館の起源を探るべく、遙か昔のはじめの一歩を探すリサーチトリップをしたり、人類だけが持つ知的好奇心が生まれ、育っていく場所としての図書館の可能性について、海外に向けて発表したりしています。図書館先進国であるアメリカの図書館や教育をリサーチして、日本の図書館や教育に活かすような知見を得ることにも挑戦しています。
 教育とは、学校だけで行われるものではなく、世の中の全ての経験が、その人自身を創っていくことに注目すると、必然的に図書館ができること、すべきことがわかってきます。
 そんな、世界に開かれた窓である図書館の無限の可能性を、歴史的遺産から学ぶとともに、未来を創るような研究を目指して、日々探究の旅路を歩み続けています。

著書・論文等

主な担当授業

図書館概論/図書館制度・経営論/情報資源組織演習(目録・分類)/図書館総合演習/図書館サービス特論/読書と豊かな人間性/情報メディアの活用 他

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