本田 隆裕 ホンダ タカヒロ

Takahiro Honda

文学部 英語英米文学科

准教授

専門分野

英語学、英語教育学

研究テーマ

生成文法理論とその応用

研究キーワード

応用言語学/生成文/there構文/ラベル付け/非対格性制約/虚辞/格/ラベル/定性効果

研究の概要

ヒトの言語の仕組みを解明する生成文法理論、及び生成文法を応用した英語教育について研究しています。
特に、英語が苦手な中学生や高校生がつまずきやすいbe動詞の用法をどうすれば効果的に指導できるかといった問題について研究しています。be動詞は英語学習の初期に導入される項目でありながら、高校生になっても正しくその用法が理解できていないことも珍しくありません。これは、一般的な英文法指導が、初級レベルの学習者にとって理解しづらい、品詞などの抽象的概念に基づいていることや、初級レベルの学習者は英語のbe動詞と日本語の助詞「は」を同一視してしまうことなどが原因と考えられます。私の研究では、英語と日本語の比較統語論の研究成果を応用して、英単語と日本語を1対1の対応関係でしか理解できない学習者であっても、ある程度正確にbe動詞の用法を理解できる方法を検討しています。
生成文法の分野では、英語there構文の統語論を研究しています。この構文は、(i)他動詞用法がない動詞のみが出現可能であること(There appeared a ship on the horizon. / *There sank three ships last week.)、(ii)意味上の主語が等位接続された場合や経験者項が現れる際に、意味上の主語と動詞の一致が通常の一致とは明らかに異なる場合があること(There {is/*are} a man and five women in the house. / There {seems/*?seem} to Mary to be men in the room.)、(iii)意味上の主語に定名詞句が現れないこと(*There is every man in the next room.)という特徴がありますが、これらが何に起因しているのかを解明しようとしています。また、この構文に現れるthereが副詞thereと同形である理由についても、英語史とは別の視点から説明を試みています。

著書・論文等

主な担当授業

英語学研究/英語科指導法Ⅰ〜Ⅳ

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