池尻 義隆 イケジリ ヨシタカ
Ikejiri Yoshitaka
心理学科
教授
専門分野
老年精神医学、神経心理学
研究テーマ
認知症の症候学、介護者ケア
研究キーワード
認知症 / 介護者 / ケア / 高齢者 / 若年発症認知症
研究の概要
アルツハイマー病をはじめとする認知症にかかった人では、近時記憶障害、いわゆる物忘れだけでなく、怒りっぽさやひがみっぽさ、まとまりのない行動等の症状がみられます。そして、これらの精神症状や行動変化を生じた認知症の人に接するご家族(介護者)には、戸惑いや否認、焦り、後悔等の心理反応が生じ、これらの心理反応がまたさらに認知症の人に影響し、たいていは悪循環を生じます。
現在の医療や福祉の現場では、ご家族(介護者)に対して診察場面で個別に①疾患教育や②ご家族(介護者)の個々の性格や対処行動に応じた指導、あるいは③家族会などで疾患教育やピアレビューによる心理的支援、④ポジティブ心理学を活かした支援がおこなわれています。しかし、特に②については個々の医療者や介護支援者の経験や技量に委ねられたままで、その知見が広く共有され有効に活用されているとは言えないのが現状です。
そこで、②の知見をより洗練し、定式化して普及させることが、より多くのご家族(介護者)の支援に役立つのではないかと考え、研究テーマとしています。
著書・論文等
周辺症状(BPSD)への薬物療法.認知症診療ハンドブック, 医薬ジャーナル社, 2012
認知症の脳画像. 看護のための最新医学講座(第2版),第13巻 認知症,中山書店,64-73,2006
痴呆.臨床精神医学講座,第21巻 脳と行動,中山書店, 515-532,1999
主な担当授業
人体の構造と機能・疾患 / 精神医学 / 心の脳科学
シラバス
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