田中 裕一 タナカ ユウイチ

Tanaka Yuichi

教育学科

教授

専門分野

特別支援教育、障害児福祉、障害者福祉、教育行政、大学における障害学生支援

研究テーマ

特別支援教育の専門性を持った教員の育成及び大学における教員養成

研究キーワード

特別支援教育/自立活動/発達障害/通級による指導/特別支援学級/特別支援学校/教員養成/合理的配慮/障害福祉/教育行政

研究の概要

 特別支援教育がスタートして、通常の学級に在籍する発達障害を含めた幼児児童生徒への指導・支援が求められるようになり、現在では、幼稚園、小中高等学校の教員には特別支援教育に関する専門性が欠かせないものとなっている。そこで、2019年度から、文部科学省が定める「教職課程コアカリキュラム」において、教員免許を取得する際には、1単位以上の「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解(以下、「特別支援教育の理解に関する科目」という。)」を実施することとなった。
 しかし、愛媛大学の「特別支援教育に関する実践研究充実事業小学校等教職課程における特別支援教育の充実調査報告書」(文部科学省委託事業,2021)では、1単位以上とされている「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」について、回答した約3分の2の大学が2単位を実施しているにもかかわらず、ほぼすべての大学において、「当該科目で特別支援教育の内容を網羅することは難しい」という趣旨の回答があったとされている。また、他大学の教員養成担当教員への私自身の聞き取りからは、「教職課程コアカリキュラムに示されたものの試行錯誤の段階」という声を多く聞いた。
 これらの現状から、大学において特別支援教育の理解がある幼稚園及び小中高等学校の教員を養成するためのカリキュラムのあり方について、「特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解」のみならず、教科教育と特別支援教育が協働した科目など、さまざまな工夫をしている大学を調査・分析し、そのあり方について考察する。
 また、教員の専門性を維持・向上するためには、行政が実施している教員研修を効果的に実施することも必要となることから、都道府県教育委員会や、政令指定都市・中核市だけでなく基礎自治体が行う幼稚園及び小中高等学校の教員に対する研修を調査・分析し、その在り方についても考察する。

著書・論文等

主な担当授業

特別支援教育

シラバス

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