斎藤 あつ子 サイトウ アツコ
Atsuko Saito-Ito
健康福祉学部 健康スポーツ栄養学科
教授
専門分野
感染症学 寄生虫学 寄生/共生学 熱帯医学 健康科学
研究テーマ
血液寄生原虫症の分子疫学的・病態学的研究 共感染する微生物の相互作用に関する研究
研究キーワード
赤血球内寄生/血液寄生/原虫症/新再興感染症/人獣共通感染症/共感染/同時感染
研究の概要
ヒトは、病原微生物の感染によって、感染症に罹患し、様々な害を受けますが、逆に、利益や恩恵を受けることもあります。私達は、これまに、ヒトや動物の血液に感染/寄生する原虫症の分子疫学的、病態学的研究を行ってきています。血液に感染/寄生する原虫であっても、病気を起こさず、持続感染しているものがあり、これらは、共生に近い状態にあると考えられます。また、ヒトや動物が、複数の微生物に同時感染/共感染した場合には、共感染/同時感染した微生物同士が相互に影響を及ぼすことが観察されます。
私たちは、これまでの研究成果を基に、微生物の感染・寄生・共生が、健康の維持や増進にさらに積極的に活用できるようになることを目標として、共生に近い状態にある血液寄生原虫やその他の種々の微生物を中心に、微生物の感染・寄生・共生が、身体・健康に及ぼす影響について、多面的に解析・検討する研究を行っていきたいと考えています。さらに、共感染/同時感染した微生物が相互に及ぼす影響についても、解析・検討する研究を行っていきます。
著書・論文等
Genetic diversity of cervid Trypanosoma theileri in Honshu sika deer (Cervus nippon)in Japan. Rosyadi, I., Setsuda, A., Eliakunda, M., Takano, A., Maeda, K., Saito-Ito, A., Suzuki, K., Sato, H. Parasitology 148(13), 1636–1647, 2021.
Development of absolute quantification method for genotype- specific Babesia microti using real-time PCR and practical experimental tips of real-time PCR. Ohmori, S., Nagano-Fujii, M., Saito-Ito, A. Parasitol. Int. 65(5 PtB), 567-571, 2016.
微生物学 病原微生物と治療薬 斎藤あつ子(分担執筆)南江堂 2021年
主な担当授業
解剖生理学/臨床医学概論/健康管理概論/応急手当実習
シラバス
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