木村 大輔 キムラ ダイスケ
Daisuke Kimura
健康福祉学部 健康スポーツ栄養学科
教授
専門分野
感染免疫学
研究テーマ
生体防御・調節における抑制機構の解析
研究キーワード
免疫/感染免疫/マラリア/免疫抑制/溶血性貧血/生体恒常性/食品/アレルギー
研究の概要
免疫は、生体調節・防御作用を担う生体恒常性にとって必要不可欠なシステムであります。しかしながらその働きは、感染症、環境、ストレス、および食生活などの外的要因により影響を受け、 上手く機能できなくなることがわかっています。例えば、世界三大感染症の1つであるマラリアは、発熱、貧血、脾腫、および脳マラリアなど様々な症状を伴います。これら症状は、宿主免疫応答が関与していますが、マラリア原虫感染によって免疫機構が修飾され、上手く防御機能が働かない状態に陥ってことが知られています。私たちはマラリア原虫感染に伴う免疫系の修飾についてT細胞を中心に研究をしています。また、この様な感染症下でなくとも、常にヒトの体内なでは種々の免疫反応が起きています。なかでも免疫細胞の70%近くが腸に局在していることから、腸内環境の変化が免疫機能を調節し、様々な疾患と関連することが近年注目されています。 腸内環境に影響を及ぼす様々な要因の中で、ヒトが自分の意思で容易に選択・変更可能であるのが食品です。本研究室では、食品と免疫の相互関係について実験的に観察・解析を行い、 その食品が有する免疫調節機構を科学的に明らかにし、疾病予防や健康増進へ貢献することを目指しています。
著書・論文等
Kimura D, Miyakoda M, Kimura K, Honma K, Hara H, Yoshida H, Yui K. Interleukin-27-producing CD4+ T cells regulate protective immunity during malaria parasite infection. Immunity. 44(3):672-682. 2016.
Sukhbaatar O, Kimura D, Miyakoda M, Nakamae S, Kimura K, Hara H, Yoshida H, Inoue SI, Yui K. Activation and IL-10 production of specific CD4+ T cells are regulated by IL-27 during chronic infection with Plasmodium chabaudi. Parasitol Int. Feb;74:101994 2020.
吉川豊、木村大輔、早田一也、藤尾益人 「飲める米糠」を目指した新規米糠の加工法ならびにその機能性の評価、米の機能性食品化と新規利用技術・高度加工技術の開発 2022
主な担当授業
基礎生物学/食品衛生学/公衆衛生学/グローバルヘルスプロモーション
シラバス
リンク
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