佐伯 恵里奈 サエキ エリナ
Erina Saeki
心理学部 心理学科
准教授
専門分野
認知心理学 実験心理学
研究テーマ
注意・記憶機能とそれらの機能における言語的表象の役割に関する研究
研究キーワード
認知コントロール/ワーキングメモリ/言語的表象
研究の概要
私たちは、その時々に応じてすることを切り替えたり、やりたいと思う行為があっても不適切な状況であればそれらを抑えたり、必要ではなくなった情報を新しい情報にアップデートしたりといった様々な認知活動を行うことで、毎日の生活を支障なく送ることができます。これらの認知活動に失敗すると、不適切なのに同じことを繰り返したり、場違いな行動を取ってしまったりといった問題が生じます。このため、切り替え、抑制、更新といった認知活動は私たちの日常生活を支えるのに不可欠な認知コントロール機能だと考えられています。
私の研究ではこのような認知コントロールにおいて言語がどのような役割を果たしているのかを明らかにすることを主な目的としています。言語は個人間ではコミュニケーションの道具となりますが、個人内においても認知活動を方向づけるのに重要な働きを担っていると考えています。認知コントロールにおける言語的表象の関与を調べるために、さまざまな認知課題を実験室で行ってもらい、それらの結果から言語が担う役割を検討しています。これまでの研究から、言語のもつ系列性といった特徴が行為の系列化を支えるのに役立つことや、優勢な反応傾向を抑えるのに言語的表象が利用されていることなどを明らかにしてきました。最近では、言語を用いることで刺激と反応を効率的に結びつけ、コントロールしやすい形で環境を切り取っているのではないかと考えており、この点についての検討を進めています。
著書・論文等
主な担当授業
知覚・認知心理学/学習・言語心理学/心理学実験演習Ⅰ/上級実験心理学演習Ⅰ
シラバス
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