加治 秀介 カジ ヒデスケ

Hidesuke Kaji

看護学部 看護学科

特任教授

専門分野

内科学(内分泌代謝学)

研究テーマ

動脈硬化症の個別化予防に関する研究

研究キーワード

メタボリックシンドローム(MetS) /動脈硬化/HDLコレステロール/ニューロペプチドY(NPY)/NPY受容体2(Y2R)/遺伝子1塩基多型(SNP)/ヒト肝細胞HepG2/ヒトマクロファージTHP-1/フィトケミカル

研究の概要

慢性ストレス下の高糖質・高脂肪食は交感神経シグナルをカテコラミンからニューロペプチドY (NPY)にシフトさせ、NPY受容体2(Y2R)を介してメタボリックシンドローム(MetS)に関わるとする報告があるがヒトでは十分には明らかではない。
1)ヒトY2R遺伝子1塩基多型(SNP)と血中HDLコレステロール(HDL-C)値の関連性 私共はY2R遺伝子転写を調節する領域のSNPsが健常者の血中HDL-C値と関連することを報告した(rs6857530:GG<CA<AA, rs6857715:TT<TC<CC0)。以下SNPタイプ の組み合わせを前者がGG、後者がTTならA型、前者がAA、後者がCCならB型と略す。Y2R遺伝子SNPと血中HDL-C値の因果関係を知るために、A型またはB型に変えたY2R遺伝子転写調節領域を発光遺伝子に組み込み、転写活性を発光の程度で読み取った。これをHDL代謝に関わる培養細胞に入れると、A型ではヒト肝細胞HepG2に活性を認めたが、ヒトマクロファージTHP-1、マウス脂肪細胞3T3、ヒト血管内皮細胞 HUVECでは認めなかった。一方B型ではTHP-1に活性を認めたが、HepG2、3T3、HUVECでは認めなかった。Y2R特異的拮抗薬 BIIE0246の遺伝子発現全体への影響を解析したところ、NPY/Y2RはHepG2(SNPはA型)でコレステロール合成を促し、HDL代謝を抑える経路に、THP-1( SNPはB型)ではコレステロールを肝臓に戻すのを促す経路に関わっていた。以上よりNPYはY2R SNP型と細胞の種類に応じて脂質代謝の経路を変化させ、動脈硬化を促進または抑制していると考えた。
2)フィトケミカル(植物化学成分)等のY2R遺伝子発現への効果 イソフラボンやアスタキサンチンは培養HepG2でY2R mRNAを減少させた。一方クロロゲン酸やプロトカテク酸は培養THP-1でY2R mRNAを増加させた。これらからイソフラボンやアスタキサンチンはA型の人で、クロロゲン酸やプロトカテク酸はB型の人で動脈硬化を予防するかもしれない。種々のフィトケミカル等に関するシステマティックレビューも参照し、動脈硬化の個別化予防に向けて研究を進めている。

著書・論文等

主な担当授業

人体のしくみと機能Ⅰ/人体のしくみと機能Ⅱ/疾病と治療Ⅲ/栄養代謝学/病態生理学/フィジカルアセスメント

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