小路 浩子 ショウジ ヒロコ

Hiroko Shoji

看護学部 看護学科

准教授

専門分野

公衆衛生看護・地域看護

研究テーマ

公衆衛生看護活動、保健師の人材育成

研究キーワード

公衆衛生看護活動/保健師/職業的アイデンティティ/複線径路等至性アプローチ/ライフストーリー

研究の概要

行政機関で働く保健師は、社会の変化や住民の生活実態の変化に応じて、活動領域を拡大しながら、時代の要請に応えてきた。日々の活動において把握した課題や住民のニーズを地域の課題として自治体の施策・政策に反映することは行政機関で働く保健師の職務であると認識されており、これは公衆衛生看護の特徴でもある。しかし、業務の多様化や行政機関の縦割り業務体制の中で、保健師の少数配置が進み、先輩保健師を見倣う機会も乏しい現状や訪問看護師、ケアマネジャーといった地域を基盤として活動する専門職の増加も相まって、保健師としての役割意識の変化が生じ、職業的アイデンティティの形成が十分になされ難い状況が危惧されている。さらに、日々の業務に追われ、多忙を極める中、地域に出向き、住民との直接的な関わりをとおした活動の蓄積が難しくなっている状況も報告されている。また、行政機関で働く保健師は、支援が必要な人々に寄り添い深く関わる看護職としての意識と公平性を重んじる行政職員としての意識という2つの意識の間で、葛藤し、このことは保健師としてのアイデンティティの揺らぎの一因となっていることもわかっている。このような現状の中で、行政機関で働く保健師が職業的アイデンティティを形成していくために何が重要となるかを明らかとすること、行政機関で働く保健師の職業的アイデンティティの形成プロセスと影響要因を探究することが研究の主題である。行政保健師として功績を残した熟練保健師やベテラン期の保健師、中堅期の保健師等の活動経験・人生経験のライフストーリーをとおし、複線径路等至性アプローチの手法を用いて、職業的アイデンティティの形成のプロセスとその形成に影響をあたえた経験や意識を分析することにより、行政機関で働く保健師の職業的アイデンティティの形成の鍵を探究し、その結果を行政保健師の人材育成に活かす方策を検討する。

著書・論文等

主な担当授業

地域看護活動論/公衆衛生看護活動論Ⅰ/公衆衛生看護演習

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