
堀田 久子 ホッタ ヒサコ
Hisako Hotta
家政学部 管理栄養士養成課程
教授
専門分野
栄養微生物学
研究テーマ
野菜や果物の廃棄部分から健康に役立つ物質をさがす
研究キーワード
温州ミカン/エンドウマメ莢/タマネギ/外皮熱水抽出物/ポリフェノール/食物繊維
研究の概要
温州ミカンやエンドウマメ莢、タマネギの外皮は廃棄されるものであるが、これらの中にはポリフェノールや食物繊維といった健康増進効果のある物質が含まれている。温州ミカンの外皮熱水抽出物をラットの餌に2%の割合で混ぜて、1か月間飼育したところ、血清中のトリグリセライドは、普通食ラットに比べ有意に低下した。また、温州ミカン搾汁残渣熱水抽出物粉末を2gを15名の女子学生に1か月間摂取させると、もともと乳酸菌菌数が少ないグループで糞便中に乳酸菌が有意に増加した。一方タマネギ外皮熱水抽出物は鱗茎部分の10倍のポリフェノールを含むが、この試料0.1 gを炊飯時に混ぜて炊いたご飯は、24時間後の細菌の発生が有意に抑えられた。腐敗抑制効果の本態はポリフェノールである可能性が高い。
著書・論文等
食と栄養を学ぶための生物学 堀田久子、池晶子、塚元葉子著 化学同人 2022
Hypolipidemic Effect of the Autoclaved Extract Prepared from Pea (Pisum sativum L) Pods In vivo and In Vitro. Inagaki K, Nishimura Y, Iwata E, Manabe S, Goto M, Ogura Y, Hotta H J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo) 2016: 62, 322-329
主な担当授業
管理栄養士のための生物/基礎栄養学実験/食品微生物学特論/栄養生理学特論