Shinjo Lab教員・研究情報 - 神戸女子大学 -

大久保和実オオクボカズミ

Ookubo Kazumi

看護学部看護学科

助教

専門分野

老年看護

研究テーマ

重度認知症高齢者との意思疎通を高める看護介入

研究キーワード

重度認知症／コミュニケーション／意図

研究の概要

意図性モデルを用いて、意思疎通を高める看護介入を実践し、重度認知症高齢者に生じた変化のプロセスを明らかにすることを目的とし、意思疎通を高める看護介入枠（案）を用いて食事援助場面で行った。従来よく用いられる、メッセージの送受信で表すコミュニケーションモデルでは、重度認知症高齢者の場合、メッセージを解釈することには限界があるため、コミュニケイトしている様子が説明できない。そこでEkmanらの意図性モデルを基盤として、重度認知症高齢者が、看護師の意図をどのように受け止めたのかを、看護師も一緒に受け止め反応を共有している様子を表すことを図式化して示した。重度認知症高齢者とのやり取りを、この看護介入枠組みを用いることで、関わりの中では得難いサインの意味を可視化することがでる。何もわからない人、何もできない人だと思われてしまいやすい重度認知症高齢者の尊厳を守ることにつながると考えることを看護実践への提言とした。