東 ますみ アズマ マスミ

Masumi Azuma

看護学部 看護学科

教授

専門分野

看護情報学

研究テーマ

①慢性疾患患者に対する遠隔看護による効果的な介入プログラムやシステム開発に関する研究 ②看護における情報通信技術の活用に関する研究 ③看護の質改善に役立つ看護情報の活用に関する研究

研究キーワード

看護情報/遠隔看護/慢性疾患/セルフマネジメント/重症化予防/QOL/エビデンス/情報通信技術

研究の概要

国は、疾病を抱えても自宅等の住み慣れた生活の場で療養し、自分らしい生活を続けるために地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を行うことが必要であると述べている。情報通信技術(ICT)を活用した看護実践である「遠隔看護」による看護援助技術の確立は、在宅医療の推進を支えていく鍵となるものであるが、わが国の遠隔看護の取り組みは始まったばかりである。
私は2型糖尿病の壮年期男性有職者に対するセルフマネジメントの向上を目的とした遠隔看護の有用性の関する研究を実施した。2型糖尿病の好発年齢でしかも受診を中断しやすいといわれている、就業している壮年期男性に対して携帯電話やパソコンを利用し時間や空間・距離に捕らわれない、研究協力者との相互作用によって成り立つ3ヶ月間の遠隔看護が、セルフマネジメントの向上に有用であるかを明らかにするものである。結果、定期的な外来診療に加えて、携帯電話やパソコンを使用した遠隔看護支援システムによる遠隔看護ケアを提供することは、糖尿病に罹患した壮年期男性有職者のセルフマネジメントの向上に有用であった。具体的なケア提供としては、①療養生活の中で問題や疑問が生じた時あるいは解決策を求めてきた時など個々のニーズに応じた最適なタイミングで介入すること、②積極的なアプローチよりもセルフレギュレーションプロセスを側面から支援し、主体性を尊重することが有効であった。
今後は、遠隔看護と外来や病棟での看護が連携することによって、糖尿病だけではなく生活習慣病患者のケアに対する遠隔看護の普及に繫がると考えられることから更なる研究に取り組みたい。 

著書・論文等

主な担当授業

生活概論/予防看護論/看護情報学/看護研究方法論/看護情報学特論/遠隔看護特論

シラバス

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