森 尚也 モリ ナオヤ

Naoya Mori

文学部 英語英米文学科

特任教授

専門分野

アイルランド文学、近代思想

研究テーマ

サミュエル・ベケット作品におけるライプニッツ「モナドロジー」の表象

研究キーワード

ベケット/ライプニッツ/モナド

研究の概要

「サミュエル・ベケットにおけるモナド的運動:身体運動からイメージ運動、〈流動〉 へ」本研究は現在取り組んでいる科研費助成による研究課題だが、その目的は、第一にサミュエル・ベケットにおける〈運動〉が、ライプニッツのモナド の哲学を反映したものであることを、I 身体運動、II イメージ運動、III〈流動〉の三相の下に解読することにある。モロイを始めベケットの主人公たちは動き回る。静止なき運動を宿 命づけられている。そして身体が運動能力を喪失したとき、彼らはイメージの運動を生きる。 さらに肉体が分解し、土に還るとき、〈流動〉の相が前景化する。ベケットのテクストや草稿には、ライプニッツのモナドロジーへの言及が見出されるが、ライプニッツが万物の核 心に見出した単純実体モナドは、表象(知覚)と欲求の機能をもち、その本質は運動=力 である。 ベケットの静止を知らない運動、死後の運動に見られるような受動的運動=〈流 動〉とは、生死を超えた運動の中にあり、死後も記憶を保持するモナドの運動に他ならない。 第二の目的は、ベケットの運動観を、ライプニッツを中心とする西洋の文学・思想史のな かに位置づけることである。

著書・論文等

主な担当授業

イギリス文化研究/英語圏文学Ⅱ/プレセミナーB/基礎セミナーI

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