永渕 朋枝 ナガフチ トモエ

Tomoe Nagafuchi

文学部 日本語日本文学科

教授

専門分野

日本近現代文学

研究テーマ

日本近代文学と時代・メディア・ジェンダー、島崎藤村・北村透谷の文学

研究キーワード

日本近代文学/島崎藤村/ジェンダー/メディア/北村透谷/無名作家

研究の概要

明治時代以降の日本近代文学を研究しています。男性作家や女性作家、有名作家や無名作家、いろんな人の作品が、時代の情況や思潮、新聞雑誌やラジオなどのメディアによってどのようにつくられてきたかを研究しています。
日本近代の作家とはどういう人達だったのか――大正文壇は、東京に居る経済力のある、同じ大学出の男性が多い――、女性雑誌に執筆した女性達は無名だけれども意外に活躍していた、「女の手紙」が文学作品にどう描き込まれたのか、北村透谷において「文学」・恋愛・キリスト教とは何だったのか、等が、これまで中心に研究してきたことです。
他にも、芥川龍之介「藪の中」と映画「羅生門」、児童文学雑誌『赤い鳥』の文学、明治時代の子殺しを描いた作品、新聞の身の上相談欄から見た文学作品、戦時下の女性達などを研究しました。島崎藤村のような有名作家の全集でも、全集に入っていない重要な作品は結構あるので、文学全集について問題提起をしました。集めた全集逸文をまとめて資料集を出す予定です。

担当授業名だけではわかりにくいので、授業の内容も書いておきます。「基礎演習」は、大学1年生向けに学科教員5名が、発表のしかたやレポートの書き方など大学生活に必要な技術を伝授する科目です。複数の添削をして、社会に出ても役に立つ能力を身につけてもらいます。「文学史」では、知識を得るだけでなく、暗唱、筆写、続編作成、映像などさまざまな角度から日本近代文学を捉え、意見を述べ合い、レポートを書きます。2年生の「演習Ⅰ」では「たけくらべ」や大正時代の短編小説を読んで、各自が問題提起をして発表し、質疑応答をします。3年生は論文を要約する訓練をし、自分が選んだ作品についてゼミ論を書きます。4年生ではそれを原稿用紙30枚以上の卒業論文に仕上げます。
学生さんは、読んで話して書いてを繰り返すので、4年間で見違えるほど、日本語能力とコミュニケーション能力が向上します。大変そうですが、段階を踏んで進めるので、成長を実感して楽しいという感想が多いです。

著書・論文等

主な担当授業

基礎演習/日本文学史/演習Ⅰ/演習Ⅱ/卒業論文/(大学院)日本文学特論・演習

シラバス

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