安藤 清一 アンドウ セイイチ
Seiichi Ando
家政学部 管理栄養士養成課程
教授
専門分野
食品科学
研究テーマ
植物性食品における新規水溶性カロテノイド-タンパク質複合体の探索と機能性解析
研究キーワード
カロテノイド／特異的タンパク質／複合体／水溶性化／機能性解析
研究の概要
抗酸化作用や生活習慣病の予防効果が期待されるカロテノイドは、生物に普遍的に存在する脂溶性の生理活性色素である。一方、ニンジンやトマト、ウンシュウミカンなど、身近な野菜や果実類の脂質量はきわめて少ないにも関わらず、カロテノイドを含有する。また、野 菜や果実類から調製した果汁を放置することによって、薄く着色した上澄みが生成する。こ れらの事実は、野菜や果実類では、本来脂溶性であるカロテノイドが水溶性に可溶化されて 存在する可能性を強く示唆する。本研究では、野菜や果実類に存在するカロテノイドが水溶 性に可溶化されていることを明らかにした上で、可溶性カロテノイドの形成に関わる特異的タンパク質を単離し、その構造上の特徴を明らかにする。脂溶性カロテノイドを水溶性に可溶化する特異的タンパク質は、カロテノイドが機能性を発揮する上で重要な役割を担い、新たな機能性食品素材としての可能性が期待できる。
著書・論文等
三訂マスター食品学Ⅰ（建帛社、2021年）
Isolation of purple nor-carotenoid, 2’,3’- dihydroroserythrin, from crawfish Procambarus clarkii.（Fisheries Science 2007;73:967-968、共著）
Isolation and characterization of some novel genes of the apolipoprotein A-I family in Japanese eel, Anguilla japonica. （Central European Journal of Biology 2011;6:545-557、共著）
主な担当授業
食品学総論／特別化学／食品学実験
