
田中 陽子 タナカ ヨウコ
Yoko Tanaka
家政学部 家政学科
教授
専門分野
家庭科教育学
研究テーマ
家庭科教育史
研究キーワード
家庭科/裁縫科教育/和服・洋服論/職業・家庭科
研究の概要
家庭科前史として明治期以降の小学校裁縫科の歴史研究から徳目主義の教育観、和裁・洋裁教材及び教授法の変遷、教員による教材・教授法研究、和服・洋服論、裁縫・手芸論等について明らかにし、戦後の被服教育の系譜を確認した。
現在は戦後の中学校家庭科を対象に、「技能教育」から「家庭生活の教育」への転換を図る過程で「より良い生活」の志向が家庭科教師の問題意識や題材設定にどのように影響したのかを、雑誌『家庭科教育』に掲載された授業実践から明らかにしようとしている。今後は教育実践史を通して、「より良い生活」を志向した「家庭生活の教育」について概観し、特に1950年代における戦後復興期における家庭科の意義について確認することを目指す。
著書・論文等
1930年から1943年の『被服』誌上における女性服装論の歴史的意義―戦後洋装化への影響を求めて― 日本家政学会誌69(4),225-237,2018/4
1937年から1945年までの戦時下における被服統制と供給事情 日本家庭科教育学会誌、52(3),203-211,2009/10
大正自由教育の小学校裁縫科教授法への影響と限界 日本家庭科教育学会誌、46(2),103-113,2003/07
主な担当授業
家庭科指導法Ⅰ~Ⅳ/教材開発研究/教職実践演習(中・高)/家政学原論